前回と同様に葛飾区立石の現場です。
前回は散水調査を行わず、下屋(1階の屋根)の修繕工事を行って、様子を観察してみる、
と言う所までお話をしました。
前回のブログ「脱衣室天井からの雨漏り その1 葛飾区立石」
今回は様子を観察していて、1か月半後に雨漏りが再発してきてしまいました。
脱衣室の天井を確認すると
以前よりシミ跡が広くなっているように思われます。
前回、下屋から野地板を撤去して天井裏を確認していますが、
この天井の上には断熱材が敷き詰めてあります。
断熱材に水分が吸われてもいますが、表面のビニールを伝ってつなぎ目の部分から
天井材の上に雨水が染み出てきていることが考えられます。
このままでは、壁から雨水が浸入してきているのか?更に上の大屋根が原因なのか?
の判断が付かない為この天井を開口して天井裏を確認します。
天井解体時には、断熱材が多量に水分を含んでいる状態でした。
取りあえずこの状態で経過を観察いただき、再度雨漏りがした時にご連絡を頂くようにいたしました。
また雨漏りが発生したとご連絡頂いた時は、折しも雪の降った翌日です。
外部から確認すると、前回工事を行った下屋(1階の屋根)の疑わし付け根部分には、
雪は積もっておりません。
外壁にも雨はかかっていない状況です。
但し大屋根にはしっかりと雪が積もっている状況です。
室内に戻り天井裏を確認すると梁部分には、雨水が通った跡が有り、
下屋よりも高い位置から続いてきているような状態です。
体ごと屋根裏に入り更に上を確認します。
壁の断熱材を捲り確認してみると、雨水が伝わっている跡が有り、
壁よりも高い位置から流れ込んできています。
雪が溶けてから屋根を確認すると、大屋根には天窓(トップライト)が設置されており、
疑わしい部位になります。
雨水が浸入する仮説として、①天窓(トップライト)周囲が雨水の浸入位置で、
屋根の勾配を伝わり軒先まで進んでいきます。
基本的にはコロニアルの裏にある防水シート(アスファルトルーフィング)の上を伝って、
室内に入ることは無いのですが雨漏りがしているということは、
その防水シート(アスファルトルーフィング)のどこかに不具合が生じていて
防水シート(アスファルトルーフィング)の裏に雨水が廻り込み、
柱を伝って1階の脱衣室の天井に到達してしている。
②天窓(トップライト)周囲から浸入した雨水が初めから、
防水シート(アスファルトルーフィング)の裏に廻り、勾配に従って軒先まで到達し、
柱を伝って1階の脱衣室の天井に到達している、
と言う2つの仮設を立てる事が出来ます。
ここでこの仮説に従い、大屋根を一部剥して、
天窓(トップライト)周囲の修繕工事を行う計画を立てます。
次回は、屋根の工事の様子をお伝えします。
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