塗装はただ塗るだけではだめなんです!

さいたま市南区で鋼製の手摺の塗装です。

錆が発生しており、塗膜も剥がれている状態です。

鋼製手摺塗装前

鋼製の手摺の塗り替え時には、ケレンなどの錆落としが重要になってきます。

隠れてしまう所程しっかりとしておかなければ、いくら長持ちする上塗りを塗装しても

下から剥がれてきてしまえば、元も子もありません。

電動工具を用いて浮いている塗膜や錆を落としていきます。

鋼製手摺サンダーケレン

浮いた塗膜の除去や錆を落としてから、錆止めを塗る前に

酸化還元材を塗装していきます。

不安定な赤さびを、安定した黒錆に転換させて、錆の再発生を抑えていきます。

鋼製手摺酸化還元材

その後にエポキシ錆止めを塗装します。

鋼製手摺錆止め完了

錆び止めを塗るとなぜ錆びないのかというと、

昔の塗料には錆止めの中に鉛を含有していて

その鉛の成分と錆のイオンが反応し、安定させて錆の発生を抑えていました。

現在主流のエポキシ錆止めの考え方は、錆自体を塗膜により空気と遮断させて

空気に触れさせないようにし、酸化させないという考え方で、

錆の発生を抑えています。

錆止めはしっかりと塗装しないと、すぐに錆が再発生してきます。

続いて上塗りの1回目、上塗りはファインシリコンフレッシュです。

弱溶剤の2液型の塗料になります。

2液型の塗料ですから、分量もしっかりと秤で測って混合していきます。

ファインシリコンフレッシュ1回目

上塗りの1回目が終わった状態になります。

ファインシリコンフレッシュ1回目完了

続いて上塗りの2回目です。2回目もファインシリコンフレッシュで塗装していきます。

ファインシリコンフレッシュ上塗り2回目

上塗り1回目と上塗り2回目の色彩が若干違うのが見て取れるでしょうか?

前回の手摺の塗装の時、上塗り1回目と上塗り2回目と同じ色彩で塗装したそうです。

通常は私達もそのように行っています。

塗装してそれほど年月が経たないうちに錆が発生してきて、

がっかりしてしまったそうです。

そこで、こんなに早くに錆が出てきてしまうなんて、

本当に上塗りは2回塗ってくれたのか、当時は疑心暗鬼になっていたそうです。

そこで今回の塗装時には、しっかりと上塗りが2回塗ったかどうかが分かるように

若干色彩を変えて対応させていただきました。

上塗りの2回目を塗装した状態になります。

ファインシリコンフレッシュ上塗り2回目

塗装は仕上がってしまえば、綺麗になりどのような工事を行ったか

分からなくなってしまいます。

ケレン(錆落とし)や錆止め、塗り回数と言った、

隠れてしまう所程しっかりと行わなければ

長持ちする塗膜は得られません。何のために塗装をするのか、

塗るものを守る為です。

ただ塗るだけではだめなんです!

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