流山市後平井 床からの雨漏り その3

前回「流山市後平井 床からの雨漏り その2

前々回「流山市後平井 床からの雨漏り」からの続きで、

今回はルーフバルコニーの笠木を撤去しました。

天端からビスで止めている板金の笠木を撤去します。

板金笠木撤去

板金の笠木を撤去しています。

ALC版の上端にLアングルが取り付けてあり、ALC版とALC版との間は

隙間が空いていますので笠木内に雨水が浸入してしまえば、

この隙間を通り下の階に流れていきます。

ALC版間天端の隙間

ALC版間の天端の隙間です。

漏れている部分の真上の笠木を撤去してみると、シミ跡が確認できます。

ALC版天端のシミ跡

ALC天端のシミ跡です。

笠木の天端に雨水が廻っていたことが想定できます、

またコーナー部分のアングルは錆びも発生しています。

Lアングルの錆

Lアングルに錆びが発生している状態です。

天端部分に防水を行い、ここから雨水が浸入しないようにしておき、

アルミ笠木を取り付けます。万が一アルミ笠木内に雨水が浸入しても、

天端部分を防水していますので建物内には浸入しません。

アルミ笠木取付

アルミ笠木取付

笠木天端部分からの雨水浸入はこれでなくなります、

後は外壁からの雨水浸入を止める工事を行ってトイレの床に出てきている雨漏りを止めていきます。

 

雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
☆フリーダイヤル 0120-110-826
☆雨漏りホームページ http://amamori-matsudo.jp/
☆塗装ホームページ  http://www.takamatsu-kogyo.com

松戸市役所及び支所内のTVモニターにて
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松戸市生活カタログ市民便利帳のP181もご覧ください。
地元松戸市の財源確保に微力ながら貢献させて頂いております。

流山市後平井 床からの雨漏り その2

前回「流山市後平井 床からの雨漏り」では、室内の漏れている所や、天井、壁等

を目視やサーモグラフィー、水分計などを使用して確認しています。

今回は建物の外部を確認して、雨水が浸入するであろう、疑わしい部分を探して行きます。

下の写真は、室内の床に水が溜まってしまう所の外側で位置を確認しています。

雨漏り箇所外部から確認

雨漏りしている床の外部を確認しています。

基礎とALC版の境部分は疑わしい箇所として考えられますが、お施主様がご自身で

基礎とALC版の取り合い部にシーリング材を充填したが、

一向に雨漏りは止まらないと言っておりました。

版間の目地を確認していきます、目地にはひび割れが発生しており、

ひび割れは建物内に雨水を浸入させてしまうであろうと想定されます。

ALC版間縦目地のひび割れ

ALC版間の縦目地のひび割れ

上図は、縦目地のひび割れの状態

ALC版間横目地のひび割れ

ALC版間の横目地のひび割れ

上図は、横目地のひび割れの状態

他にも貫通部廻りにひび割れが有り、このひび割れ部からも雨水は建物内に浸入してしまいます。

貫通部分のひび割れ

貫通部廻りで管と外壁の間に隙間が生じてしまっています。

またALC版自体にもひび割れが発生しています。

ALC版のひび割れ

ALC版自体のひび割れ

塗膜も剥がれてしまっており、苔も生えている状態です。

見えているALC版も水分を含んでいるようで少し黒ずんでいる状態になってます。

鉄骨造ALC版の外壁は止水を、目地のシーリングに頼っています、また、

版自体にひび割れ等があれば、建物内に雨水は浸入してしまいます。

鉄骨造のALC版の外壁は、木造と考え方が違い、

外側で建物内に雨水が浸入しないようにしなければなりません。

(木造は雨仕舞と言う考え方と、1次防水、2次防水と言う考え方があり、建物内に雨水が浸入しても排出すると言う考え方)

建物内に雨水が浸入しない様な下地補修の工事が必要です。

また、ルーフバルコニーの笠木を見ると、板金で取り付けてあり、ビスを上から止めています。

笠木脳天釘打ち

笠木の天端からビスを止めている状態。

この様に上から止めている場合、塞いであるシーリングが劣化すれば、

板金に穴が開いている為、雨水は浸入してしまい、建物内に流れ込んでしまいます。

1階の床から雨水が浸出しているからと言って、基礎廻りだけ疑うのでは足りません、

鉄骨造の構造を考え、疑わしい部位を探して行きます。

 

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流山市後平井 床からの雨漏り

流山市後平井のお客様から、床に雨漏りがしているとの事でご相談を頂きました。

床からの雨漏り

雨が降るとトイレの床に水が溜まってしまうとの事でご相談を頂きました。

強い雨や長く降っている雨の時に、床に水が溜まってしまうとの事でした。

天井や壁には雨ジミは無い

天井や壁には雨ジミなどは無い状態です。

天井や壁を確認しても、雨ジミの様な跡はありません。

建物は鉄骨造でALC版で外壁が形成されています。

ここで、赤外線サーモグラフィーで、壁や天井の表面温度を測定してみます。

サーモグラフィー雨漏り調査

天井の一部に温度が低くなっている部位があることが確認できます。

天井の一部に温度が低いところが確認できます。

下図は目に見えている、可視画像です。

サーモグラフィー可視画像

サーモグラフィーで測定している部分の、目に見えている部分の画像です。

ただ目視しているだけで、サーモグラフィーで確認しなければ、天井の温度が低い部位は確認できません。

次は雨水が浸出してきている付近の壁を、水分計にて含水率を測定してみます。

水分計含水率

床付近の壁を水分計を使用して、含水率を確認しています。

「1.0%」と表示されます、それど高い数値にはなっていません、それでは天井を確認するとどうでしょうか。

水分計含水率

水分計にて天井の含水率を測定しています。

「15.5%」と表示されます、先程と比べると明らかに数値が上がり、

水分が含まれている可能性が考えられます。

 

鉄骨造でALC版で形成されている建物ですから、外壁部から雨水が浸入して、

壁内を通り下まで流れて、床で雨水が浸出している可能性も考えられます。

もちろん、外壁からばかりではなく、屋上の笠木から浸入している場合も考えられます。

床から漏っているからと言って、基礎部分が怪しいと早計に判断せず、先入観を持たずに

疑わしい部位を外部から確認していかなければなりません。

今回の様にサーモグラフィーや水分計等の機器は、今現在どのようになっているということは

確認出来ますが、どこから雨水が建物内に浸入してきているかまでは分からないのです。

今まで培った経験や勉強してきたことを総合的に判断して、雨水の浸入位置を探して行きます。

 

 

 

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屋根の塗り替えによって雨漏りが発生することがある!?縁切りの重要性

今まで雨漏りなどしていなかったのに、屋根の塗り替えの後、雨漏りがするようになったと、

ご相談を頂くことが有ります。

なぜ屋根の塗装をすると、雨漏りが起きてしまうのか?

屋根の塗り替えで雨漏りが起こりやすい、スレート瓦についてお話しさせていただきます。

それにはまず、屋根はどのように葺かれているのか、からお話します。

スレート瓦葺き

防水シートの上に、みずしもからスレート瓦を重ねて葺いていきます。

上の写真の様に、野地板の上にアスファルトルーフィング(防水シート)を敷き、

その上にスレート瓦を葺いていきます。

写真で白く見えるところは、スレート瓦を釘で止めている跡です。

水下(みずしも)から水上(みずかみ)に向かって、釘頭が隠れる様に重ねて葺いていきます。

釘頭が上のスレート瓦で隠れていますが、その重なりは、約6cm~7cm程度になります。

スレート瓦と釘の重ねの間隔

スレート瓦と釘頭の重ね長さ

新築時はこの上下の重なりは、すいていて、横の突き付けのつなぎからスレート瓦の裏に

廻った雨水は排水されます。

下図が塗り替える前のスレート瓦の重なりのすいている状態です。

スレート瓦の重ねの隙

この隙間があることで、雨水は排水されます。

下図のように上下の重なり部分から雨水は排出されるようになっています。

スレート瓦重ね隙から雨水排出

塗装を行うことで、この上下の重なりに塗料が詰まり、下図の赤矢印の横のつなぎ部分から

スレート瓦の裏に浸入した雨水は、上下の重なり部分から排水されず、

スレート瓦の裏に溜まっていきます。

スレート瓦の縦の繋ぎ

すると6cm~7cmしか被っていない釘部分まで水位は到達します。

屋根の塗り替えを行うのは新築時から10年以上経ってから行う場合が多いですから、

アスファルトルーフィング(防水シート)を貫通している釘穴の周りは、ゆるっくなっています、

そこに雨水の水位が上がってきて、雨漏りの原因となってしまうのです。

本来、屋根の塗装を行った後には、「縁切り」という、上下の重なり部分をカッターなどで切り、

隙間を確保しますが、塗装後に足場を解体するまでの間に行う為、

塗料が完全に乾ききっておらず、縁切りを行ったところも再びくっ付いてしまいます。

今は、それを解消する為に、縁切り部材を挿入して、隙間を確保して塗装を行うことが

一般的になってきています。

縁切り部材を上下の重なり部分に挿入していきます。

縁切り部材タスペーサー

上下の重なり部分を皮すき等で持ち上げて、縁切り部材を挿入します。

縁切りタスペーサー挿入

この縁切り部材を挿入しなければ、屋根の塗り替えを行うと雨漏りがしてきてしまう原因になります。

 

屋根がどのように葺からているかをご理解いただき、なぜ塗装をした場合に雨漏りを引き起こ

してしまうのかをご理解いただければ幸いです。

 

 

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雨漏りの調査に赤外線サーモグラフィーは有効なのでしょうか?

雨漏りの原因を調べるときにはどのような方法で、その原因を調べていくのでしょうか?

ネットで検索すると、赤外線サーモグラフィーを使用し、

測定すればさもすぐわかるかのような表現が見受けられます。

では赤外線サーモグラフィーはどのようなものを測定することができるのでしょうか?

天井雨漏りサーモグラフィー画像

天井に水分が残っている状態の赤外線サーモグラフィーの画像

天井雨漏り可視画像

左のサーモグラフィーの画像と同じアングルで撮影した可視画像

 

 

 

上図のように映しているところの表面温度を測定しています。

温度の設定にもよりますが、表面温度が低ければ青~濃い青の表示、

温度が高ければ赤~白の表示をします。

ですので天井の裏や壁の裏に雨水が溜まっているのであれば、温度が低く表示されます。

言いかえれば、水分を含んでいる状態でなければ、温度は低く表示されないのです。

赤外線サーモグラフィーは基本的には、室内で使用します、

と言うことは天井裏に水分が滞留している壁内に水分が滞留しているということは分るけれど

も、どこから雨水が浸入してきたかはわからないのです。

それでは外部でサーモグラフィーを使用し測定すれば、

雨水の浸入位置が分かるのでしょうか?

下図は外壁を赤外線サーモグラフィーで撮影した写真です。

外壁サーモグラフィー画像

外壁を赤外線サーモグラフィーにて撮影した画像

外壁の可視画像

左のサーモグラフィーの画像と同じアングルで撮影した可視画像

 

 

 

 

 

確かに外壁の表面温度は低くなっていることが確認できます、

しかしこの温度が低くなっている部位が雨水の浸入位置なのでしょうか?

赤外線サーモグラフィーでは測定できるのは、この部分の表面温度は低くなっている

と言うことを確認することは出来ますが、ここから雨水が入っています、と言うことまでは

確認できないのです。

赤外線サーモグラフィーは使い方によっては、

雨水の浸入位置を探し出すのに非常に有効ですがそれはあくまでも補助としての

機器の位置づけです。

確かに精密機械ですので、現在の状態はどのようになっているということは確認できますが、

この位置から雨水が浸入していると言うところまでは、探し出すことは出来ないのです。

建物の構造はどのようになっているのか、また今まで培ってきた

経験上どのような部位が疑わしいのかそのような経験と赤外線サーモグラフィーなどの

機器の情報により、疑わしい部位を仮設立てして、雨漏り再現調査(散水調査等)を行い、

一つ一つ原因部位を特定していきます。

赤外線サーモグラフィーで測定すれば、原因部位が特定できるということは無いのです。

機械を使えばすぐにでもわかると考えがちですが、雨漏りの原因はそう簡単には探し出せません。

サーモグラフィーなどを補助の道具として使い、

今までの経験や勉強してきたことを駆使して、雨漏りの原因を探して行きます。

 

 

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