今まで雨漏りなどしていなかったのに、屋根の塗り替えの後、雨漏りがするようになったと、
ご相談を頂くことが有ります。
なぜ屋根の塗装をすると、雨漏りが起きてしまうのか?
屋根の塗り替えで雨漏りが起こりやすい、スレート瓦についてお話しさせていただきます。
それにはまず、屋根はどのように葺かれているのか、からお話します。
上の写真の様に、野地板の上にアスファルトルーフィング(防水シート)を敷き、
その上にスレート瓦を葺いていきます。
写真で白く見えるところは、スレート瓦を釘で止めている跡です。
水下(みずしも)から水上(みずかみ)に向かって、釘頭が隠れる様に重ねて葺いていきます。
釘頭が上のスレート瓦で隠れていますが、その重なりは、約6cm~7cm程度になります。
新築時はこの上下の重なりは、すいていて、横の突き付けのつなぎからスレート瓦の裏に
廻った雨水は排水されます。
下図が塗り替える前のスレート瓦の重なりのすいている状態です。
この隙間があることで、雨水は排水されます。
下図のように上下の重なり部分から雨水は排出されるようになっています。
塗装を行うことで、この上下の重なりに塗料が詰まり、下図の赤矢印の横のつなぎ部分から
スレート瓦の裏に浸入した雨水は、上下の重なり部分から排水されず、
スレート瓦の裏に溜まっていきます。
すると6cm~7cmしか被っていない釘部分まで水位は到達します。
屋根の塗り替えを行うのは新築時から10年以上経ってから行う場合が多いですから、
アスファルトルーフィング(防水シート)を貫通している釘穴の周りは、ゆるっくなっています、
そこに雨水の水位が上がってきて、雨漏りの原因となってしまうのです。
本来、屋根の塗装を行った後には、「縁切り」という、上下の重なり部分をカッターなどで切り、
隙間を確保しますが、塗装後に足場を解体するまでの間に行う為、
塗料が完全に乾ききっておらず、縁切りを行ったところも再びくっ付いてしまいます。
今は、それを解消する為に、縁切り部材を挿入して、隙間を確保して塗装を行うことが
一般的になってきています。
縁切り部材を上下の重なり部分に挿入していきます。
上下の重なり部分を皮すき等で持ち上げて、縁切り部材を挿入します。
この縁切り部材を挿入しなければ、屋根の塗り替えを行うと雨漏りがしてきてしまう原因になります。
屋根がどのように葺からているかをご理解いただき、なぜ塗装をした場合に雨漏りを引き起こ
してしまうのかをご理解いただければ幸いです。
雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
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