手摺壁と笠木の取り合い部から雨水浸入

松戸市胡録台での散水調査の事例です。

1階の天井と壁のクロスが剥れてきており、雨漏りではないか?と言うご相談でした。

天井壁のクロスのはがれ

壁のクロスを捲ってみるとボードには黒いカビの様な跡が発生しています。

ボードのカビ

この症状が出ている上はバルコニーになっており、排水のドレンの近くです。

漏水部位真上の状況

見たところ特に不具合を生じている所は見当たりません。

先ずは排水口を塞ぎ、床に水を張り貯水してみます。

貯水検査

階下の天井や壁には何の変化も表れません。

散水調査

塩ビシート防水と手摺壁の取合いや、オーバーフロー管の周囲に散水を行いましたが、

階下の天井や壁には何の変化も現れませんでした。

続いて、アルミ笠木と手摺壁の取合い部に散水を行いました。

散水調査

するとすぐに、壁から水が垂れてきます、シミの跡と同じ位置が濡れてきました。

天井から雨漏り

散水した部位をよくよく確認すると、

手摺壁の版間の目地とアルミ笠木の取り合い部にわずかなすき間が有ります。

手摺壁隙間

この隙間から雨水が浸入し、今回の雨漏りを発生させていました。

下から覗かないと分からない隙間です、この様なわずかなすき間から浸入した雨水でも

雨漏りの原因となってしまいます。

施工時には注意したい部位になります。

 

 

雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
☆フリーダイヤル 0120-110-826
☆雨漏りホームページ http://amamori-matsudo.jp/
☆塗装ホームページ  http://www.takamatsu-kogyo.com

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松戸市生活カタログ市民便利帳のP181もご覧ください。
地元松戸市の財源確保に微力ながら貢献させて頂いております。

天井や壁のクロスの黒染みは雨漏りの可能性も考えられます。その2

前回は松戸市小金原の建物で、天井を開口し雨染みの跡があることを確認しました。

「天井や壁のクロスの黒染みは雨漏りの可能性も考えられます。」

実際に疑わし部位に散水を行い、雨水の浸入位置を特定していきます。

シミ跡がある部位の真上は2階のベランダでサッシが取り付けられています。

サッシがあることにより、壁内のアスファルトフェルトの連続性は断たれていますので

サッシと外壁の取合い部分は疑わしい部位として考えられます。

サッシ廻り散水調査

10分程度で雨漏りが再現されました。

雨漏り再現

供給した水がしたたり落ちるのが収まってから、次の疑わしい部位を調べていきます。

先程は外部から見てサッシの左側を調べましたが、次はサッシの右側を調べます。

サッシ廻り散水調査

本来であればサッシ枠と外壁の取合いで調査し、物干し掛けの付け根部で調査をし、

分けて考えたいところですが外壁がジョリパット仕上げになっており、

別々に水が掛からないように調べることが困難です、

また、サッシ縦枠と物干し掛けが接近している為、修繕工事を行う際には

物干し掛けの根元部分まで壁を解体せざるを得ない位置関係にありますので、

サッシ縦枠と外壁の取合い及び物干し掛けの付け根部を同時に散水し、

雨水浸入位置かどうか調べていきます。

20分程度で雨漏りが再現してきました。

天井裏雨水浸出

最初のサッシの左側は漏っている部位の直上です、

サッシの右側は約1.8m浸出位置よりずれています。

もちろんサッシの上端がつながっておりますので、

上端を伝って左に水が移動しないような措置は講じています。

直上ではない部位からも雨水は浸入して、浸出する部位は同じところとなります。

サッシの左側に散水を行い、浸出したからと言ってそこで調べることを止めてしまっていれば

工事後にまた同じところから雨水が浸出してきたかもしれません。

どこが原因なのか、原因は1箇所だけなのかしっかりと調査をしなければ、

雨漏りの再発の危険性を含んだままになってしまいます。

もちろんこの後に、ベランダの床に水を張り、防水に不具合が無いか確認して調査は終了です。

ベランダ床貯水調査

ベランダ床に1時間半水を溜めておきましたが漏れてはきませんでした。

雨漏り確認

もし仮にベランダの床に水を溜めた時にも水が浸出してきたならば、床の防水工事を行い

漏ってこない事を確認して、更にサッシ枠と外壁の取合い部に再度散水を行い

漏って来るのか、漏ってこないのかを確認して工事範囲を決めていきます。

今回は10分~20分程度で、雨漏りの再現することが出来ましたが、

1時間半経ってから再現する時もあります、原因究明には時間がかかる場合もあります。

 
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