瓦屋根からの雨漏り その2

瓦屋根からの雨漏り その1からの続きで、今回は実際の工事の様子をお伝えします。

今回も松戸市栄町の建物です。

先ずは既存のコンクリート瓦を撤去していきます。

野地板の劣化も激しい為、足元を良く確認して撤去しないと、

野地板を踏み抜いてしまう恐れもあり安全に注意して作業を進めていきます。

コンクリート瓦

コンクリート瓦の撤去後です。

瓦撤去後

谷樋板金の施工をするに当たり、今回日本瓦部分は施工はしませんが

谷板金と瓦とがラップする部分が生じますので、瓦も一時撤去します。

瓦の撤去後の状態です。

瓦撤去

既存の野地板の上に垂木を取り付けて、

この垂木の上に新規の野地板を敷き込んでいきます。

垂木

新規の野地板貼りの作業の様子です。

野地板貼り

野地板を貼り終わるとこの様な状態になります。

野地板敷き込み

この上にアスファルトルーフィングを敷いていきます。

アスファルトルーフィングを貼った状態がこちらになります。

アスファルトルーフィング

この状態まで作業をしておけば、夜間に雨が降られても雨漏りすることはありません。

屋根の改修工事では、ここまではその日のうちに行わなければならない作業です。

瓦を剥した部分は、仮設で雨養生を行い夜間に雨が降られても大丈夫なようにしておきます。

雨養生

 

ここから先は屋根仕上げ材を葺いていく作業になりますが、いきなり仕上げ材は葺きません。

屋根から雨漏りが浸入しないような仕組みを作りながら、屋根を葺いていきます。

先ず先端部はアスファルトルーフィングを捲って、軒先唐草を取り付けます。

取り付けた後にはアスファルトルーフィングは戻して板金とラップさせます。

仮に屋根仕上げ材内に浸入した雨水を室内に入れないようにし、

アスファルトルーフィングの上を伝わせて排出させるようにします。

軒先唐草

側面はケラバ水切りを取り付けてから

ケラバ水切り

スレート瓦(コロニアル)を葺いていきます。

スレート瓦葺き

ケラバ水切りとスレート瓦の納まりはこのようになります。

ケラバ水切り納まり

谷板金を取り付けて、スレート瓦を葺いていきます。

谷板金

屋根の頂点部分には棟板金を取り付けます。

下地にヌキ板を取付、そのヌキ板に板金を被せて、側面から止めていきます。

真上から釘などで取り付けることはしません。

棟板金

今回の施工範囲ではない瓦を復旧して

瓦復旧

屋根の葺き替えの工事は完了です。

屋根葺き替え

築年数が経っており、もともと葺いてある瓦がコンクリート瓦で有る為

(コンクリート瓦は現在製造していない為補修が効きません)

今回は屋根全面の改修工事となりました。

雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
☆フリーダイヤル 0120-110-826
☆雨漏りホームページ http://amamori-matsudo.jp/
☆塗装ホームページ  http://www.takamatsu-kogyo.com

松戸市役所及び支所内のTVモニターにて
動画広告を放映しております。

松戸市生活カタログ市民便利帳のP181もご覧ください。
地元松戸市の財源確保に微力ながら貢献させて頂いております。

瓦屋根からの雨漏り その1

松戸市栄町の2階の天井や押入れの天井板、床の間の天井などから雨漏りがしている、

ということでご相談を頂きました。

早速現状を確認する為に2階に上ると、廊下の天井にシミ跡があり、

2階天井の雨漏り

押入れの天袋や天井にもシミ跡があり

天袋の雨漏り

床の間の上の天井にも雨染みの跡が確認できました。

床の間天井の雨漏り

シミ跡が付いている所を線でつないでいくと、直線状にシミ跡が付いていることが確認できます。

天井裏を確認すると、野地板が透かして貼って有り、

そのすき間から破れたルーフィングが確認できます。

以前他の現場では、コンクリート瓦を捲ってみると、

黒いビニールシート(トントンシートの様な物)が敷いてあることもありました。

その当時は常識だったのか分かりませんが、

現在とは違うものが使用されていることも往々にしてあります。

天井裏の雨漏り

天袋の天井にシミが付いてる位置と天井裏のシミが付いている位置とが寸法的には一致します。

天井裏の雨漏り

早速屋根に上がり状況を確認します。

瓦屋根雨漏り

赤線の奥から廊下の天井、天袋の天井板、床の間の天井とこのラインで雨漏りがしています。

十数年前にコンクリート瓦は塗装をしているようです。

コンクリート瓦を捲ってみると、シートは切れており、コンクリート瓦の中に雨水が入ってしまうと

シートの上を伝って外に排水されずに、室内に浸入してしまいます。

コンクリート瓦雨漏り

雨漏りがしていない天井裏の状態も、雨漏りしている天井裏の状態と同じようになってます。

天井裏雨漏り

漏れている箇所のみ部分的に修繕を行っても、

他の箇所からも雨漏りが起きる可能性が含んでいる為と、

現在葺かれているこのコンクリート瓦は、もう製造されていない為、補修はききません、

総合的に判断をして、屋根全体の修繕工事を行うことで、この雨漏りを解決していくこととなりました。

もちろん全ての建物で、全体的な修繕を行うわけではありませんが、築年数や劣化状況

今後の建物をどのように維持していくかを話し合い、総合的に考えての判断です。

修繕工事の様子は次回に説明させて頂きます。

雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
☆フリーダイヤル 0120-110-826
☆雨漏りホームページ http://amamori-matsudo.jp/
☆塗装ホームページ  http://www.takamatsu-kogyo.com

松戸市役所及び支所内のTVモニターにて
動画広告を放映しております。

松戸市生活カタログ市民便利帳のP181もご覧ください。
地元松戸市の財源確保に微力ながら貢献させて頂いております。

雨漏りの原因になりやすい部位 鉄骨造

鉄骨造の建物において、垂直面が雨水浸入の原因になる部位の統計において

統計に表れる外壁は、「ALC版」の事例が最も多く、シートラス+モルタルや

PC版・サイディング他の事例は少ない傾向にあるようです。

ALC版は、外力に対して弱く・水を吸い込みやすいという弱点を持っています。

従ってALC版は、垂直面における、すべての雨水浸入位置に、弱点が関与しています。

 

鉄骨造ALCの外壁の垂直面において雨水浸入位置で一番多いのは

ALC版の版間目地部からです。鉄骨造ALCの外壁の建物は止水を

版間の目地のシーリングと塗装に頼っているからで、この部分が切れてしまうと

ALC版内に雨水は浸入してしまいます。

一度ALC版内に浸入してしまった雨水は、鉄骨造では木造と違い2次防水という概念が

無い為に、排出されず、室内で雨漏りとなって症状が現れてきます。

ALC版間からの雨水浸出

上図は天井裏で、外壁のALC版の目地部から雨水が浸入したことが想定される、シミ跡が確認できます。

 

2番目に多いのが、サッシ廻りからの雨水の浸入です。

ALC版の外壁面とサッシの取合い、サッシ本体と水切りの取合い、すべての止水を

シーリングに依存しています。ALC版の脆弱性から、シーリングの性能の問題とは別に

シーリングとALC版の接着面が乖離しているケースも多いものと考えられます。

ALC版サッシ廻りからの雨水浸出

上図はサッシ廻りから雨水が浸入し、鉄骨のアングルが錆びてしまっています。

 

3番目に多い部位としては、ALC版自体のひび割れからの雨水の浸入です。

古い建物では、ALC版間にモルタルを充填する工法が主流でした、

その為鉄骨造の揺れに追従できず、版間の硬いモルタルが、周囲の柔らかい

ALC版にひび割れを発生させてしまう、と想定できます。

ALC版自体からの雨水浸入

この様に垂直面において、雨水の浸入箇所の多い部分は存在しますが、建物を確認してどの建物でも

この多い順に疑ってはいけません。

この多い順番はあくまでも統計ですので、参考にする分には構いませんが、盲信してはいけないのです。

部屋の中でどこから漏って来るのか、どのような状態の時に漏って来るのかを総合的、複合的に判断して

雨水が建物内に浸入してくる箇所を探し出さなければなりません。

雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
☆フリーダイヤル 0120-110-826
☆雨漏りホームページ http://amamori-matsudo.jp/
☆塗装ホームページ  http://www.takamatsu-kogyo.com

松戸市役所及び支所内のTVモニターにて
動画広告を放映しております。

松戸市生活カタログ市民便利帳のP181もご覧ください。
地元松戸市の財源確保に微力ながら貢献させて頂いております。

ベランダ防水からの雨漏り

葛飾区柴又のお客様から、室内の天井から雨漏りがしているということでご相談を頂きました。

この天井部から雨水が浸出してくるとの事

天井からの雨漏り

垂れてきた雨水が壁を伝って床まで落ち、階段に雨水が溜まってしまっている状態です。

床に水が溜まる

漏ってきている真上はベランダになっています。

ベランダに出てみると、防水の下の床の合板が朽ちて凹んでしまっている状態です。

ベランダ床が朽ちている

ベランダからの雨水の浸入が大きな原因と思われますが、

垂直面からの雨水の浸入の可能性も捨てきれません。

打合せを重ねて、散水調査は行わず、まずベランダの床の防水を行い、

それでも漏ってくるようならば、垂直面を確認するという方針で工事を計画しました。

床面が原因の一つと考えられますので、散水調査を行うにも

床が原因なのか、壁面が原因なのか特定することが難しくなります。

床の防水をしっかりと直して、床は原因ではなくなったと確認して、更に漏ってくるようならば

垂直面の原因を探して行くという方針です。

 

先ずは朽ちてしまっている床の合板を撤去し、

ベランダ床撤去

新規下地を貼っていきます。

床合板張り

入隅部分もシーリング材を充填してから、

入隅シーリング

コーナー材を取り付けます。

入隅コーナー材取付

これで、防水の下地の完成です。

床合板貼り

この後は通常のウレタン防水通気緩衝工法の防水工事を行っていきます。

先ずはプライマーの塗布

ウレタン防水プライマー

通気マットを敷いて

ウレタン防水通気マット

立上り部や端部はメッシュを入れて厚みを確保します。

立上りメッシュ

その後はウレタンを塗布して、トップコートを塗り防水工事は完了です。

ウレタン防水

ウレタン防水

工事後には、お引渡し前検査を行い、施工面から漏ってこない事を確認します。

お引渡し前検査

1時間半水を溜めた状態にしても天井からの漏水はありません。

天井漏水位置

お引き渡し前検査も無事終了で、足場を解体して工事完了です。

雨漏りは建物1軒、1軒状況は違います、その建物に合った修繕方法を

検討し工事を行っていきます。

雨漏り解決のための最善の方法をご提案してきます。

 

 

雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
☆フリーダイヤル 0120-110-826
☆雨漏りホームページ http://amamori-matsudo.jp/
☆塗装ホームページ  http://www.takamatsu-kogyo.com

松戸市役所及び支所内のTVモニターにて
動画広告を放映しております。

松戸市生活カタログ市民便利帳のP181もご覧ください。
地元松戸市の財源確保に微力ながら貢献させて頂いております。