塗料選び

一口に「塗料」と言っても、材質や施工方法で耐久年数が大きく変わってきます。

たとえば、ひび割れに強い塗料、透湿性に優れている塗料、紫外線に強い塗料、汚れにくい塗料など、その特徴はさまざまです。また施工方法においても、同じ塗料を塗り重ねる「単層仕上げ」から、ひび割れに追従して割れを防ぐ下地材を使用した「複層仕上げ」まで、こちらもさまざまです。要は立地条件や築年数を考慮した上で、その仕様を決定していくことが大切です。
私たち高松工業は現場を調査し、改修方法に応じた数種類の塗料とそれぞれに適した施工仕様、および費用のご提案をしております。立地条件や築年数から「施主様の立場に立って」その仕様を決定していきます。

塗り替え塗料を選ぶ4つのポイント

塗料選びの参考になれば幸いです。

シリコン塗料をお勧めする理由

夏季の外壁素材の違いによる壁面温度戸建て住宅外壁の施工方法は、元来コンクリート、漆喰などを使用した湿式でしたが、20年ほど前より、窯業系サイディング材に代表される乾式パネル工法にシフトし、デザインの多様性や高級化志向のニーズにマッチしたこともあって、今や新築住宅の65%を占めるようになっています。

窯業系サイディング材は主としてセメント系原料と繊維系原料を用いて造られており、コンクリートなどよりも①蓄熱性が高い(図1 ※夏季の外壁素材の違いによる壁面温度。日本ペイント株式会社調べ)、②内部に蓄水し易いことから、塗り替えをした場合、従来の被塗物に塗装するよりも非常に劣化が速くなっております。

セラミックハイブリッドシリコン塗料

セラミックハイブリッドシリコン塗料以上の様な要因で私どもは、窯業系サイディングボードの塗り替えに標準を合わせて開発している、セラミックハイブリッドシリコン塗料(日本ペイント㈱の「水性シリコンセラ」)を、お勧めしております。特徴としましては、シリコンアクリルエマルションと特殊セラッミクを複合した“セラッミックハイブリッドシリコン技術”を採用し、耐候性の向上を図っております。(図2※「水性シリコンセラ」の“セラミックハイブリッドシリコン技術”の模式図)

水性シリコン浸透性シーラー

水性シリコン浸透性シーラーシーラーは脆弱な被塗物に浸透し、補強する機能を持ちます。脆弱な被塗物には無数の細孔が空いており、シーラーはこの細孔に深く浸透して強固にし、アンカー効果によって付着効果を上げます。従来のシーラーは、メインバインダーはエマルションであり、塗装した場合、サイズが150mm程度のエマルション粒子は大半の細孔に浸透できず、水のみが浸透してしまいます。

そこで、「水性シリコン浸透性シーラー」は
①エマルション粒子径を従来の1/3の50mmにすることで、被塗物への浸透力を大幅に向上させました。
②カチオン系にすることで、素材中に含有されるアルカリ成分をに対する安定性を向上させました。

セラミック変形シリコン塗料または4フッ化フッ素樹脂塗料をお薦めしています。

外壁・屋根それぞれに適した塗料があります。

外壁の塗装では:アクリル・ウレタン・シリコン・ラジカル制御・フッ素の4種類
屋根の塗装では:ウレタン・シリコン・フッ素の3種類


のお見積もりを提出し、それぞれのメリット・デメリットをご説明して、施主様の目的・予算に合わせ 一緒に考えていきます。もちろん、仕上げ材だけでなく、下地の処理の方法もご説明していきます。

塗料別の期待耐用年数

塗料別の期待耐用年数シリコン塗料はどのくらい持つのかというと10年~12年、4フッ化フッ素塗料はどのくらい持つのかというと、12年~15年程度。ただし、素材や環境条件などにより変動する場合もあります。シリコンではアクリル樹脂塗料の2倍以上、ウレタン樹脂塗料の1.5倍以上長持ちし、4フッ化フッ素ではアクリル樹脂塗料の約3倍、ウレタン樹脂塗料の約2倍、シリコン樹脂塗料の1.5倍長持ちしますので、長い目で見れば経済的にお得です。

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