江戸川区でのお施主様から屋根塗装のご相談を頂きました。
数年前に一度塗り替えは行っているとの事ですが、屋根を確認してみると、前回の塗装に著しく剥がれが確認できます。
【写真1】
数年前に塗り替えてはいますが、屋根塗装の塗膜が剥れてしまっている状態です。
拡大して撮影してみると下図のようになっています。
塗膜の剥れの拡大写真
何故このように塗装が剥れてしまっているのでしょうか?
第一の考えられる原因は、高圧水洗浄の不足。
通常は、塗装を行う前に高圧水洗浄を行い、汚れや劣化した塗膜を除去します。
剥れていない部分の塗膜を確認すると、塗膜の下に苔等の汚れが残ったまま、塗装しているのでは?と疑いたくなる様な所も見受けられます。 高圧水洗浄の不足で塗装をしてしまった場合、かさぶたの上に塗装をするようなもので、かさぶたが取れてしまえば 塗装も一緒に剥れてしまいます。 この様な剥れの原因は、高圧洗浄不足によるものも一つの要因として考えられます。
通常、初めての塗り替え時に、下図の様な状態になっている屋根は
屋根を高圧水洗浄する前の状態です。
しっかりと高圧洗浄を行い、汚れや劣化した塗膜を除去すると、下図のようになります。(劣化の状態により変わります)
屋根高圧水洗浄後の状態です。
この様な状態になるまで、しっかりと高圧洗浄を行ってから、塗装に進まないと剥れの原因になってしまいます。
第二の考えられる原因は、シーラーの不足 コロニアルの塗装を行う時に、カタログにも、シーラーを1回塗装した後に、吸い込みが激しいようであれば 濡れ色になるまでシーラーを塗り重ねてください、と記載されています。
1回目のシーラーを塗装すると、吸い込みが激しい場合にはこの様に吸われてしまいます。
シーラーを1回塗装した後の状態。吸い込みが激しく濡れ色になっていません。
吸い込みが激しい場合には、もう一度シーラーを塗装して、濡れ色になるようにしなければなりません。 2回目のシーラーを塗装した状態がこちらです。
塗った後に濡れ色になるように、シーラーを2回塗装します。
剥れの原因と思われる、高圧洗浄にしても、シーラーの塗装にしても、上塗りを塗ってしまえば隠れてしまう所になります。 言い方は悪いですが、手を抜いたとしても、塗装工事完成後すぐには分りません。 しかし数年経てば、【写真1】のように、下地から塗膜が剥れてきてしまうのです。
【写真1】の屋根を塗り替える為には、サンダーをかけて浮いている塗膜を除去してから塗装を行います。 そのようにしないと、塗り替えた後でまた塗膜が剥れてきてしまうからです。その分余計な費用が掛かってしまいます。
はじめての塗り替えの時ほど、隠れてしまう所までしっかりと塗装を行うようにしなければ、上塗りでいくら良い塗料を塗っても長持ちはしません。 塗装工事を行う前に、どのような工事を行なうのかしっかりと確認して、工事後にはどのような工事を行なったのか、後から写真で確認出来る様にしておくことが大切です。
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