天窓(トップライト)からの雨漏り その1

鎌ヶ谷市道野辺中央のお客様から、天窓(トップライト)から雨漏りがしている

との事でご相談を頂きました。

このお部屋の天窓(トップライト)から雨漏りがしているとの事です。

天窓からの雨漏り

赤外線サーモグラフィーで周辺の表面温度を測定すると

雨漏りサーモグラフィー

天井と壁の境部分や壁の入隅部分は温度が低くなっているのが確認できます。

水分計で天井の含水率を確認すると、本来は含水率は0.0%のところ、

若干数値は上がっています。

水分計含水率

次に外部の天窓部分を確認します。

ベランダの床に天窓が取り付けてある状態でした。

ベランダ床トップライト

しかも付近には排水口もあり、この天窓は水下(みずしも)に位置しています。

雨が降ると排水口に向かって雨水は流れてきます、その途中に天窓が有り

雨水の流れを受け止めるような位置に取り付いています。

また、この天窓を補修した前の業者さんは、どうしてこのようなことをしたのか分かりませんが

角の部分の納まりが、通常の状態ではありませんでした。

天窓

アルミのアングルは寸足らずの状態ですし、

四隅のコーナー部分は室内で使うソフト幅木を取付て、端部をシーリングで塞いである状態です。

水下に位置している天窓でこのような納まりではいくら修繕しても雨漏りが止まるはずが有りません。

これではお客様がかわいそうです。

ここでお客様には申し訳ないのですが、本来ベランダの床は、

雨水を多く受け止める水平面になっています。

その水平面は防水で連続した膜を形成して、雨水を室内に浸入させない様にしています、

その連続した膜を切って、天窓を取り付けておりますので、天窓の周囲は劣化すれば弱点になります。

屋根に天窓を付けるならまだしも、ベランダの床に天窓を取り付けるのは避けた方がいいです。

お客様とはご相談を重ねて、天窓をのある状態で雨漏りの修繕工事を行うのか?

天窓をつぶして、本来の防水の機能を備えたベランダの床にするのか?

ご選択をしていただくことになりました。

私の考えは、水平面にこのように天窓があることは、

後々雨漏りが再発するリスクが高いという事をお話しさせていただきました。

結果は、天窓をなくして、雨漏りがしない生活の方がいいということになり、

その方向で工事を行うこととなりました。

 

次回は天窓を撤去して、防水工事を行っている状況をお話しさせていただきます。

鎌ヶ谷市の雨漏りのご相談は、雨漏り110番松戸店へ

雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
☆フリーダイヤル 0120-110-826
☆雨漏りホームページ http://amamori-matsudo.jp/
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松戸市生活カタログ市民便利帳のP181もご覧ください。
地元松戸市の財源確保に微力ながら貢献させて頂いております。

瓦屋根からの雨漏り その2

瓦屋根からの雨漏り その1からの続きで、今回は実際の工事の様子をお伝えします。

今回も松戸市栄町の建物です。

先ずは既存のコンクリート瓦を撤去していきます。

野地板の劣化も激しい為、足元を良く確認して撤去しないと、

野地板を踏み抜いてしまう恐れもあり安全に注意して作業を進めていきます。

コンクリート瓦

コンクリート瓦の撤去後です。

瓦撤去後

谷樋板金の施工をするに当たり、今回日本瓦部分は施工はしませんが

谷板金と瓦とがラップする部分が生じますので、瓦も一時撤去します。

瓦の撤去後の状態です。

瓦撤去

既存の野地板の上に垂木を取り付けて、

この垂木の上に新規の野地板を敷き込んでいきます。

垂木

新規の野地板貼りの作業の様子です。

野地板貼り

野地板を貼り終わるとこの様な状態になります。

野地板敷き込み

この上にアスファルトルーフィングを敷いていきます。

アスファルトルーフィングを貼った状態がこちらになります。

アスファルトルーフィング

この状態まで作業をしておけば、夜間に雨が降られても雨漏りすることはありません。

屋根の改修工事では、ここまではその日のうちに行わなければならない作業です。

瓦を剥した部分は、仮設で雨養生を行い夜間に雨が降られても大丈夫なようにしておきます。

雨養生

 

ここから先は屋根仕上げ材を葺いていく作業になりますが、いきなり仕上げ材は葺きません。

屋根から雨漏りが浸入しないような仕組みを作りながら、屋根を葺いていきます。

先ず先端部はアスファルトルーフィングを捲って、軒先唐草を取り付けます。

取り付けた後にはアスファルトルーフィングは戻して板金とラップさせます。

仮に屋根仕上げ材内に浸入した雨水を室内に入れないようにし、

アスファルトルーフィングの上を伝わせて排出させるようにします。

軒先唐草

側面はケラバ水切りを取り付けてから

ケラバ水切り

スレート瓦(コロニアル)を葺いていきます。

スレート瓦葺き

ケラバ水切りとスレート瓦の納まりはこのようになります。

ケラバ水切り納まり

谷板金を取り付けて、スレート瓦を葺いていきます。

谷板金

屋根の頂点部分には棟板金を取り付けます。

下地にヌキ板を取付、そのヌキ板に板金を被せて、側面から止めていきます。

真上から釘などで取り付けることはしません。

棟板金

今回の施工範囲ではない瓦を復旧して

瓦復旧

屋根の葺き替えの工事は完了です。

屋根葺き替え

築年数が経っており、もともと葺いてある瓦がコンクリート瓦で有る為

(コンクリート瓦は現在製造していない為補修が効きません)

今回は屋根全面の改修工事となりました。

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