ベランダ防水からの雨漏り

葛飾区柴又のお客様から、室内の天井から雨漏りがしているということでご相談を頂きました。

この天井部から雨水が浸出してくるとの事

天井からの雨漏り

垂れてきた雨水が壁を伝って床まで落ち、階段に雨水が溜まってしまっている状態です。

床に水が溜まる

漏ってきている真上はベランダになっています。

ベランダに出てみると、防水の下の床の合板が朽ちて凹んでしまっている状態です。

ベランダ床が朽ちている

ベランダからの雨水の浸入が大きな原因と思われますが、

垂直面からの雨水の浸入の可能性も捨てきれません。

打合せを重ねて、散水調査は行わず、まずベランダの床の防水を行い、

それでも漏ってくるようならば、垂直面を確認するという方針で工事を計画しました。

床面が原因の一つと考えられますので、散水調査を行うにも

床が原因なのか、壁面が原因なのか特定することが難しくなります。

床の防水をしっかりと直して、床は原因ではなくなったと確認して、更に漏ってくるようならば

垂直面の原因を探して行くという方針です。

 

先ずは朽ちてしまっている床の合板を撤去し、

ベランダ床撤去

新規下地を貼っていきます。

床合板張り

入隅部分もシーリング材を充填してから、

入隅シーリング

コーナー材を取り付けます。

入隅コーナー材取付

これで、防水の下地の完成です。

床合板貼り

この後は通常のウレタン防水通気緩衝工法の防水工事を行っていきます。

先ずはプライマーの塗布

ウレタン防水プライマー

通気マットを敷いて

ウレタン防水通気マット

立上り部や端部はメッシュを入れて厚みを確保します。

立上りメッシュ

その後はウレタンを塗布して、トップコートを塗り防水工事は完了です。

ウレタン防水

ウレタン防水

工事後には、お引渡し前検査を行い、施工面から漏ってこない事を確認します。

お引渡し前検査

1時間半水を溜めた状態にしても天井からの漏水はありません。

天井漏水位置

お引き渡し前検査も無事終了で、足場を解体して工事完了です。

雨漏りは建物1軒、1軒状況は違います、その建物に合った修繕方法を

検討し工事を行っていきます。

雨漏り解決のための最善の方法をご提案してきます。

 

 

雨漏りの調査・修繕工事や外壁・屋根塗装のご相談は、松戸市の雨漏り110番松戸店(高松工業(有))へお気軽にご相談ください。
☆フリーダイヤル 0120-110-826
☆雨漏りホームページ http://amamori-matsudo.jp/
☆塗装ホームページ  http://www.takamatsu-kogyo.com

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動画広告を放映しております。

松戸市生活カタログ市民便利帳のP181もご覧ください。
地元松戸市の財源確保に微力ながら貢献させて頂いております。

ベランダからの雨漏りその2

前回の「ベランダからの雨漏りその1」からの続きで

今回は防水工事の様子をお伝えいたします、今回も柏市しいの木台の建物です。

下の写真がベランダの工事前の状態です。

ベランダ防水

赤丸付近が雨漏りしている天井の真上部分にあたります。

水下に当りますので、この部分だけ防水を行うことで雨漏りは止められません。

何故かというと、他の部分はモルタルが露出しており、保護モルタル仕上げの

床になっています。この保護モルタルの下に新築時に防水を施し

その防水が紫外線などの劣化の原因となる影響を受けにくくするために

モルタルで保護している工法です。

このモルタルは、雨で濡れると濡れ色に変わります、ということは

モルタルは水分を吸収しています、赤丸部分のみモルタルの上から防水をしても

防水した部分の際(きわ)や境部分から防水の裏に水が廻ってしまいます。

防水した面の外からは水に強いですが、防水の裏から水が廻ってしまえば

防水の意味がなくなってしまいます。

ましてや漏っている箇所が水下になっており、ベランダの水は排水する為に

この部分に集中してきます。

工事範囲としては、ベランダ全体を防水することで雨漏りを解決する方針でご提案いたしました。

 

ここからは防水工事の様子になりますが、今回はウレタン防水の通気緩衝工法で行います。

先ずはベランダの床面をワイヤーブラシでこすり、汚れを取っていきます。

ベランダ床ケレン

本来であれば、高圧洗浄を行い汚れを除去していきたいところですが

床面が原因で雨漏りしていて、原因の部位が水下に有る為、高圧洗浄ではなく

時間をかけてワイヤーブラシで汚れを取っていきます。

ベランダ床清掃

床面は思っている以上に汚れが付着しています。

新築時にモルタルの割れを防止する為に設けている、エラスタイトを撤去して

エラすタイト撤去

この目地を新たに防水を行う際の脱気目地として活用していきます。

脱気目地

目地にはバックアップ材を挿入し、プライマーを塗った後にシーリング材を充填します。

通気マット

ボンドを塗りながら、通気マットを敷いていきます。

脱気シート

この後マットとマットのジョイント部分をテープで貼り

先程の目地の上に脱気筒を取り付けています。

脱気筒取付

通気マットの目止を行い

通気マット目止

脱気シート目止

立上り部分はメッシュを貼って防水の肉厚を確保します。

立上りメッシュシート

この目止を行てから、ウレタンの1層目を流します。

ウレタン1層目

ウレタンの1層目が乾いてから、今度は2層目を流します。

ウレタン2層目

ウレタンの2層目が乾いてから、トップコートを塗装して

トップコート

ウレタン防水通気乾燥工法の防水の完了です。

ウレタン防水通気緩衝工法

ウレタン防水の密着工法を選択せず、通気緩衝工法を選択した理由としては

既存の床のモルタル内に残ってしまっている水分が、太陽の熱で熱せられ

水蒸気になります、その水蒸気が防水の下でどこかに出ようとして、

防水を押し上げてしまいます。

密着工法ではこれが膨れの原因になりますが、通気緩衝工法では

通気マットや脱気目地にを通って、脱気筒から排出できる仕組みになっていますので

防水が膨れる心配はありません。

この様な理由で今回はウレタン防水の通気緩衝工法での施工となりました。

確かに密着工法の方が金額的には安価ですが、この状況の防水工事では

工事後に膨れてくる可能性がリスクとして残ります、金額的には高価ですが

何のために防水をするのか、工事後のリスクはどう考えているのか

総合的に判断して、工法を選定することが重要になってきます。

柏市の雨漏りのご相談は、雨漏り110番松戸店へ

 

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ベランダからの雨漏りその1

柏市しいの木台の建物で雨量が多く、長い間降り続いていると

天井から雨漏りがするとの事でご相談を頂きました。

お伺いしてお話を聞くと、ずいぶん前から雨漏りがしていて、天井も剥がれてきてしまったので

ご自身で天井を一部取って、天井裏を確認していました。

また、ご自身でベランダに水を張り、雨漏りがしてくることまで確認していました。

漏ってきている天井の状況は下の写真です。

ベランダからの雨漏り

この開口部から天井裏をのぞいてみると、雨染みの跡が確認できます。

天井裏の雨ジミ

断熱材の上にももちろんシミ跡が確認できます。

断熱材の雨ジミ

天井裏から垂れてきた雨水は、断熱材の上に落ち、断熱材に水分が吸収され

長い間保水されてしまいます、断熱材が吸収しきれなくなると

天井からポタポタと垂れてきていたと想定できます。

天井のボードも雨で濡れる、乾くを繰り返しているうちに

弱くなり剥れてきてしまったのでしょう。

以前のブログでもお話をしていますが、

以前のブログ「雨漏りとは」

雨漏りとは、具体的な現象が確認されなくても、

建物の所有者や使用者が気が付いていないで、建物内に雨水が浸入している

状態の事を総称して【雨漏り】と定義されています。

建物の持ち主の方が気が付いていなかっただけで、

思っている以上にかなり以前から雨漏りしていたのでしょう。

 

次回はベランダの防水工事の様子をお話しいたします。

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鉄骨階段からの雨漏りその2

前回の「鉄骨階段からの雨漏りその1」からの続きで船橋市の建物の施工編です。

先ずは既存のステンレス製の階段のノンスリップを撤去します。

ノンスリップ撤去

最上段のノンスリップを撤去すると、モルタル自体が浮いており、簡単にモルタルごと取れてきてしまいます。

階段モルタル欠損

また、水も溜まっている状態です。

階段モルタル水溜り

他の箇所においても、鉄骨階段の踏み面のモルタルと鉄骨の間に隙が出来ている箇所もあります。

上の写真を断面から見ると、下図のようになっています。

鉄骨階段断面図

隙間から浸入した雨水が階段のBOXに溜まり、階段裏から雨水が浸出してしまう状態になっています。

端部や入隅にシーリング材を充填し塞いでいきます。

入隅シーリング

モルタルが欠損してしまった部分はエポキシ樹脂モルタルで整形し、

エポキシモルタル整形

プライマーを塗った後に、ウレタンを流していきます。

ウレタン防水

下図はトップコートを塗り終えた状態です、階段踏み面の長尺シート(タキステップ)とラップする部分も同様です。

ウレタン防水トップコート

長尺シート、今回はタキステップを貼っていきます。まずはボンドを塗り

タキステップボンド

タキステップを貼っていきます。

タキステップ貼り

ジョイントの突き付け部は、溶接棒で溶接し

タキステップ溶接

端部や入隅はシーリング材を充填します。

タキステップシーリング

工事後にお引渡し前の散水検査を行い、

お引渡し前散水検査

漏ってこない事を確認します。

お引渡し前散水検査

漏ってこない事を確認してから、お引渡しで工事完了です。

雨漏り工事後

表面は綺麗に仕上げっています、表面を綺麗に仕上げる為に、雨漏りを止める為に、

隠れてしまう部分の工事がとても重要になってきます、隠れてしまう部分にこそ

重点を置いてしっかりと行わなければなりません。

 

 

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鉄骨階段からの雨漏りその1

船橋市で1階が店舗、その店舗のトイレの天井から雨漏りがしているということでご相談を頂きました。

現地を確認すると、天井のクロスに黒いカビの様な跡が発生しています。

天井クロスカビ

換気扇の開口部から天井裏を確認すると、

漏っている天井の真上は鉄骨階段になっていて、鉄骨が錆びてしまっている状態です。

天井裏鉄骨の錆

外部に廻り鉄骨階段をを確認すると

鉄骨階段からの雨漏り

蹴込部分に雨垂れの跡も確認出来、天井裏の鉄骨階段の錆びている位置と一致します。

1階のトイレの天井からの雨漏りだけではなく、壁からも雨水が浸出しているということなので

鉄骨階段からの雨漏り

雨水の浸入位置は1ヶ所だけではなく、複数から雨水が浸入している可能性も考えられます。

何度か補修を行っているようですが、一向に雨漏りが止まらない為、しっかりと原因を追究して、

何が原因なのかをはっきりさせてから、雨漏りを止める工事をしたいとのご要望でしたので

雨漏り再現調査(散水調査)を行い、雨水浸入位置の原因を調べていきます。

 

疑わしい箇所に散水を行い、原因を調べていきます。

散水調査

するとすぐに天井裏では雨水の浸出が確認できました。

鉄骨階段から雨水浸出

更にその下の階段に散水を行うと、

階段散水調査

同じように浸出してきます。

鉄骨階段雨水浸出

この結果を踏まえて、階段踏み面の全段の防水及び2階床の部分防水工事を行う計画で

工事を進めていきます。

但し、普段常時使用している階段ですので、ウレタン防水などを行えば

防水したウレタンが乾くまでこの階段を使用することが出来なくなってしまいます。

そこで今回は長尺シート(タキステップと併用)と併用による止水のご提案をいたしました。

次回は工事の様子をお伝えします。

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