散水調査時に水分計は有効に使えるのか? 松戸市胡録台

雨漏り調査に水分計は有効に使えるのか?」の続編で、

散水調査時に水分計は有効に使えるのか?を検証し解説していきます。

事例は前回に引き続き、松戸市胡録台の建物です。

雨漏りの原因を探し出すために、雨漏り再現調査(散水調査)を行います、

これは雨漏りの原因となる、雨水浸入位置を探し出す調査になります。

雨水浸入位置を探し出すための調査であると同時に、

1箇所だけから雨水が浸入しているのか?それとも複数箇所から雨水が浸入して

いるのかも調べる為に必要になってきます。

そもそも、雨漏りのパターンとしては、

【単一雨漏り】・・・雨漏りの原因となる雨水浸入位置が1個所であり、室内の雨水浸出位置が1箇所の雨漏りのこと

【複数浸入雨漏り】・・・雨漏りの原因となる雨水浸入位置が複数箇所であり、室内の雨水浸出位置が1箇所の雨漏りのこと

【複数浸出雨漏り】・・・雨漏りの原因となる雨水浸入位置が1個所であり、室内の雨水浸出位置が複数箇所の雨漏りのこと

【創発雨漏り】・・・各要因の複雑な相互作用により、問題のある部位ごとの性質にとどまらない状態にある雨漏りのこと

大きく分けて上記の4パターンがあります。

【複数浸入雨漏り】の様に、室内の雨水浸出は1箇所でも、

外部の雨水浸入位置が複数ある場合は、1箇所だけ雨水浸入位置を探し出して、

修繕を行っても、室内の同じ場所から再度雨漏りがしてきてしまう場合も考えられます。

この様な事がおきないように、散水調査を行い、

雨漏りの原因を特定していくことが重要になってきます。

この散水調査時に、水分計は有効なのか?

散水調査をする前に、水分計で含水率を測定しておきます。

散水調査前水分計測定値

散水調査を行う前に、梁の現在の含水率を測定しております。数値は「3.5%」を表示

水分計での含水率の数値は「3.5%」を表示しています。

測定後に散水を開始していきます。

散水調査状況

仮説を立てた疑わしい部位に、散水調査を行っていきます。

散水開始後しばらくしてから、再度水分計で含水率を測定すると、

「7.3%」を表示します。

散水調査調査中水分計測定値

散水調査を開始してしばらくしてから、梁の含水率を測定すると、「7.3%」を表示、含水率は上昇しています。

更に時間が経過すると、水分計での含水率は「14.5%」を表示します。

散水調査中水分計測定値

更に時間が経過すると、梁下の含水率の数値は「14.5%」を表示、更に含水率は上昇しています。

確実に含水率は上昇していることが、数値で確認できます、

また、この時点では水分の浸出はしていません。

この数分後には、天井部分から水分の浸出が確認されました。

梁からの雨漏り再現

梁から雨漏りが再現されました。

水分が浸出する前から、含水率の数値が上昇していたので、

今散水を行っている所は、雨水浸入位置の可能性が高いと充分に考えられる

と想定できますので、計画時の散水時間を過ぎても、

もう少しこの部分には散水を続けよう、と言う判断もする事ができます。

感や経験に頼るだけではなく、水分計等の機器を利用もして、

確実に雨水の浸入位置を探し出していくことが重要になります。

この様な状況を考えて使用するのであれば、

散水調査時に水分計を使用することはとても有効であると考えられます。

但し、間違ってはいけないのは、水分計を使用すれば雨漏りの原因が分かる、

と考えるのではなく、原因を探し出すのに補助として使用すれば、

有効であると考える、使い方をすることが望ましいです。

散水調査時にも水分計は有効に活用できると考えております。

 

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散水調査のための天井開口 松戸市小金原

松戸市小金原での、雨漏りの調査時に天井を開口して、

雨水の浸出の確認を行っている事例です。

和室の天井から雨水が浸出してこるとの事です。

中古住宅に入居後約1年で、1階の和室の天井からポタポタと垂れてきたそうです。

南向きの部屋で2階はベランダになっています。漏れて来た時の雨の状況は、

南西からの風を伴う雨で、長時間降り続いている状況でした。

天井から雨水がポタポタ

和室の天井から雨水がポタポタと垂れてくるとの事でした。

サーモグラフィーにて天井の表面温度を測定すると、温度が低いところが

広がっており、現在も水分が天井裏に含まれている可能性が高いと推察されます。

天井のサーモグラフィー

天井をサーモグラフィーで撮影すると、表面温度が低いところが広がっています。天井裏に水分が溜まっている可能性が高いと推察されます。

更に、水分計を使用し天井の含水率を測定します。

水分計で含水率測定

水分計にて天井の含水率を測定してみると、「35.3%」と高い数値になっています。

サーモグラフィーで温度が低くなっている周辺部位で、

含水率が「35.3%」を表示しています。

では漏れてきている部位の含水率はどのようになっているでしょうか?

水分計の測定上限を超える数値

水分計での含水率を測定できる上限数値を超えて表示されています。天井には現在も水分が含まれていることが推察されます。

含水率が「OOOO]を表示、これは計測範囲の上限を超えている表示になります。

多量の水分を現在も含んでいる事が分かります。

この天井の裏には断熱材が敷きつめられており、その断熱材に水分が吸収され

吸水できなくなり天井から水分が浸出してくる状態になってくると仮説がたてられます。

散水調査を行い、雨漏りを再現させるためには、雨水の浸入位置に大量の水を

供給しなければ、この雨漏りが再現できない可能性が考えられますので、

散水調査時には天井を開口して確認していきます。

天井の開口は、建物内への水の浸入が少ないうちに、雨水浸入位置を特定したい

場合には大変有効です。

方法としては天井に点検口を付けて、天井裏を確認するか、

また、天井がふやけてしまっていたり、シミ跡が付いているので、

天井材を取り替えたいと考えているならば、点検口を付けるのではなく、

天井材を開口して天井裏を確認します。

また、天井材を取り替える場合には、一度水分を含んでしまっている、

断熱材も取り替えることはおすすめしています。

実際に散水調査を行う前に天井を開口し、散水調査を行うと、

すぐに水分の浸出してくるのが確認できます。

天井裏の雨水の浸出の再現

天井裏での雨漏りの再現が目視で確認できます。

天井を開口していなければ、この水分が断熱材に吸水され、吸水しきれなくなって

天井に症状を表すまで、散水を続けなければならず、

建物内に大量の水分を供給しなければなりません。

開口していれば、そこまで大量に水分を供給せずに原因箇所を確認する事ができます。

天井を開口することに抵抗がある方もいらっしゃるとは思いますが、

出来るだけ建物内に水分を供給せずに確認するためには、

天井の開口が必要になります。

 

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ALC版間目地からの雨漏り 越谷市瓦曽根

越谷市瓦曽根でALC版間目地からの雨漏りの事例です。

3階建ての1階のサッシの枠から雨漏りがするとの事で確認をしました。

ALC版自体のひび割れ等は、過去にシーリング材を充填して補修を行っている

との事ですがサッシからの雨漏りは止まっていません。

どこが原因で建物内に雨水が浸入しているのかを確認する為に、

散水調査を実施し原因を究明します。

1階と2階の間のALC版間目地に散水調査を行うと、

版間目地散水

1階と2階の間の版間目地に散水調査

30分も経たないうちに、サッシから雨漏りが再現してきました。

サッシから雨水浸出

サッシから雨水が浸出し、雨漏りが再現されています。

ここで雨漏りが再現されたからと言って、調査は終わりではありません。

複数から建物内に雨水が浸入して、雨水の浸出部位が1箇所のタイプの

「複数浸入雨漏り」であった場合には散水をしたところだけ修繕を行っても、

また同じ所から雨水が浸出してきてしまいます。

そのようなことにならないように、1箇所で雨漏りが再現されたからと言って、

調査を終わらせてはいけません。

2階と3階の間のALC版間目地に散水を行います、

もちろん先程雨水が浸入している部分には水が廻らないように養生をしておきます。

ALC外壁散水調査

2階と3階の愛での版間目地に散水調査。

散水を行いましたが、雨漏りの再現はありませんでした。

これで疑わしい部分ではあるが原因ではないと言うことが分かります。

この様に調査を行えば、修繕するための施工範囲を絞り込めます。

しっかりと散水調査を行うことで、どこまで修繕を行わなければならないのか、

の判断になります。

 

 

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エアコンからの雨漏り   江戸川区中葛西

長時間雨が降るとエアコンと壁のすき間からから雨漏りがするという事例です。

3階建ての建物の2階で、長時間雨が降るとエアコンの真下の床に

エアコンと壁のすき間から雨水が垂れてきて、水が溜まるとの事です。

エアコンからの雨漏り

エアコンから雨水が垂れてきます。

配管の壁貫通部分(赤矢印)は、漏れてくるところより下にある為、

貫通部分から雨水が浸入するのではなく、貫通部分より高い位置から雨水が

浸入しているのではないかと疑い仮説を立てます。

仮説の通り、貫通部分より高い位置で、疑わしい部位に散水調査を行いましたが

一向に雨漏りの再現がしてきません。

そこで、エアコンの配管を確認すると、屋上から壁に降りている配管の保温材が

朽ちて、銅管がむき出しになっている状態になっています。

エアコン配管保温材の劣化

エアコン配管の保温材が劣化して朽ちている状態です。

ここで新たに仮説を立てて、長時間雨が降り続ければ、

保温材と銅管の内側の隙間から雨水は下に落ち、

保温材の中に溜まっていくのではないだろうかと考えます。

仮説に従いこの部分に散水を行って、雨漏りが再現されるかどうか確認すると、

エアコン配管散水

エアコンの配管に散水調査を行います。

エアコンから雨漏りがしている状態が再現されます。

エアコンからの雨漏り

エアコンから雨漏りが再現されました。

また、天井裏を確認してみると、天井裏では濡れた部分はありません。

漏水部の直上天井裏

漏水部のすぐ上の天井裏の状態です。

新たに立てた仮設の通り、エアコンの配管を伝って雨水が浸入し、

長時間雨水が供給され続けるとエアコンから雨水が垂れてきます。

雨漏りの調査を行う時には、しっかりと仮説を立て、散水を行い、

再現されるかどうかの検証を繰り返して、雨水浸入位置を特定していきます。

仮説を立てたところから、雨漏りが再現されなければ、

その部位は疑わしいところであるが原因ではない、と言うことも確認出来、

修理を行う際の施工範囲を決める判断基準にもなります。

 

 

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